【7月の聖句】
「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」 ―ヨハネによる福音書16章33節―
梅雨の合間に夏の日差しがまぶしいほど降り注ぐ季節となりました。
ひよこ組さんたちは、お弁当に慣れましたか。お母さんが作ってくれお弁当には、大好きな物ばかりが入っていることでしょうね。
初夏の光の中で園庭の草木や畑の野菜がぐんぐん成長していくように、子どもたちがお弁当をしっかり食べて成長していく姿は見ていて頼もしいです。
7月の聖句は「ヨハネによる福音書」16章33節の「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」です。
どんな宗教でも、信仰をもったからといって、「苦難」がなくなるわけではありません。これも事実として主イエスは,「世」にあってもなお、わたしたちが生きていくうえで苦難があると言われます。ここで主イエスは、「しかし」とおっしゃるのです。この「しかし」は栄光に満ちた驚嘆すべき逆説としての「しかし!」です。
「あなたがたには世で苦難がある。」「しかし!」、「勇気をだしなさい」と。
あなたの耳元でそっと「しかし、勇気を出しなさい」と主イエスはささやかれたのではないのです。語り掛けられているのは「あなたがた」です。
つまり、勇気がだせるのは、自分一人だけではない、他者と一緒にできるのだ、ということではないでしょうか。愛隣幼稚園ではそのことを「仲間たちと一緒に」と言います。一人ではできないことでも、仲間たちとなら出来る。仲間たちといれば怖くはない。そうです、愛隣幼稚園の園児たちは、この幼稚園で仲間という新しい隣人関係の中で生きることを、毎日体をはって学んでいるのです。
主イエスの呼びかけを聞いた者たちのつながりの中で、わたしたちは勇気を出すことができるのです。