教育方針
【創立の由来】
1903年(明治36年)頃、メソジスト派の婦人宣教師たちが横浜で教育事業を開始し、その一環として戸部に愛隣幼稚園の前身「愛隣女学校」が設立されました。1923年9月の関東大震災で女学校は焼失してしまいますが、その跡地に幼稚園を建てようという気運と募金がアメリカで起こりました。その推進者が、愛隣幼稚園の創立者であり、初代園長のミス・ウィニフレッド・ドレーパーです。W・ドレーパーは日本伝道の志を両親(G・C・ドレーパー博士夫妻)から受け継ぎ、宣教師として長年横浜に滞在しました。幼児教育に深い理解と情熱を持っていた同師は、幼児といえども一人の人格として尊重し、枠にはめる教育ではなく、「一人一人の個性の伸長」と「社交性の育成」に勤めました。この自由な教育方針は、現在に至るまで引き継がれています。
【園の方針】
●子どもは明るくのびのびと
子どもたちが我を忘れて遊んでいる姿を、ご覧になったことがありますか? 泥だらけになって、これ以上ないくらいに汚れていても、何故か輝いて見えるのです。
私たちの幼稚園では、キリスト教の理念に基づいて、一人一人を大切にし対応するための保育者、十分に広い空間、そしてゆったりとした時間等、子どもたちが安心して遊びに熱中できる環境を整えています。その環境の中で、子どもたちは自分で遊び仲間を見つけだし、自分たちの力でそれを発展させていきます。
この遊びの中で、育つものは何でしょう?それは主体性であり、思いやりであり、創造性であり、また一人一人のもつ豊かな個性なのです。私たちは、日々の遊びを通して自分の力で成長していく子どもたちを、サポートしています。
今ある子どもの姿をそのまま受け入れ、安心して過ごせる場を提供する、そのことによって、子どもは朗らかに、自由にのびのびと自分の力を発揮していってくれることを祈っています。
●互いに愛し合いなさい
私たちの幼稚園では、キリスト教精神に基づいた保育・遊びを通して、子どもたちが互いに「育ち合う」機会をとても大切にしています。毎日の生活の中で、神さまの恵みを感じ、感謝する心、隣人を愛する心が育ちます。
【保育目標】
幼児期は人生の基礎をつくる、もっとも大切な時期です。感性豊かなこの時期をどのように過ごすかは、人格形成に大きく影響します。私たちは、入園から卒園までの三年間を掛けて、ゆっくり子どもたちの自主性と思いやりを育て、豊かな可能性を伸ばせるよう勤めています。
● ひよこぐみ(3歳):年少さんでは、初めての「出会い」を喜び、色々なことを経験し「知る」ことを大切にしています。
●うみぐみ(4歳) :年中さんでは、ひよこぐみでの出会いや経験を土台に、物事への取り組み方や人との接し方などを学び、自己を確立させていきます。
●やまぐみ(5歳) :年長さんでは、更に自己を発展させ、自分らしさを発揮しながら、子ども同士だけで何かを作り上げたり、協力して成しとげることができるようになります。また、自分のことだけでなく、「幼稚園のために、みんなのために、自分ができること」を考えて、行動できるようになります。