あいりん通信 過去のお知らせ一覧
園長先生のお話(クリスマスによせて)
2012-12-24
●佐野園長からのメッセージ
“その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである”(ヨハネによる福音書 1章9節)
今年もクリスマスの時がやってまいりました。クリスマスとは、神の子が来られた!救い主がお生まれになった!その驚くべき出来事を喜び祝うときです。私たちは、クリスマス前の4週間にわたる期間をアドベント(待降節)として準備の日々を過ごします。アドベント・クランツや燭台にろうそくを立てて、1週ごとに1本ずつ火を灯していきます。今年は12月2日からアドベントの時が始まります。そこでは、主を待ち続けた旧約の神の民が思い起こされます。どんなに深い嘆きや悲しみがあろうと、神の民は、永遠の光、希望の光の到来を待ち続けたのです。
まことの希望はいったいどこにあるのでしょうか。今年は、東日本大震災から2度目のクリスマスを迎えます。今なお被災地で、仮設住宅での生活を余儀なくされ、原発におびえながら生活しておられる方がいらっしゃいます。また、震災後の世の中も先が見えず、世の中全体が途方に暮れているように見えます。まるで暗闇の中を手探りで歩いているようです。「まことの希望はどこに?」その問いが大きく問われ続けています。しかし、私たちはその問いをどこに求めたらよいのでしょうか。これから迎えるアドベントの時、その時こそ確かな希望の「到来」を待つ期節の事なのです。「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」人々は、まことの神、まことの救い主を待ち続けておりました。そして、このクリスマスの時、まことの光である救い主イエス・キリストが誕生をするのです。この喜びの知らせを、私たちは今年も耳にするのです。子どもたちと共に、主のご降誕を喜び祝いたいと思います。